2011年5月20日金曜日

どちらかといえば「ペルソナ・ノン・グラータ」といわれたいかも…

数年前から意識していわゆる「ニュース」というものを遮断して生きてきました。
それによって不都合があるのかないのか鯖子にはよくわかりません。

え〜、そんなことも知らないの? とか、
世間知らずだねぇ〜、そんなんじゃダメだよ! とか、

たまに言われたこともありますが、そういう根拠があやふやな言葉には耳を貸すべきではない!と判断してからは、だんだん善くも悪くも「言ってくれる人」がいなくなったような気がしています。

それが果たして私にとって好都合なのかどうなのか…

これこそ「ただちに影響が出るものではない」ということなのかもしれません。


そんな鯖子ではありますが、今回の東日本大震災、福島の原発事故に関しては「どうなるんだろう?どうなってしまうんだろう?」という不安な気持ちで、数日間はUstreamなどの情報にかじりつき、その後もヒマさえあればYouTubeでさまざまなものを見漁っています。


そんな中にありながら、わが家では4月に夫のバイトの本採用が決まり、決まってくれたのは有り難いのですが、本採用になった途端、週休1日、出勤時間は早まるわ、連日残業残業の繰り返し! なんだか私までヘトヘトになってしまい、この間のゴールデンウィークで久しぶりにゆっくり休み、昨日あたりからようやく「なんだったんだ?!、この2ヶ月間…」な気持ちにケリを付けることが出来ました。


今は夫もそこそこ落ち着いた感じでバイトに励んでくれており、私も「夫が大変な時こそ私がしっかりしなくっちゃ!」という本来考えなければならないことをようやく考えられるようになったかな?という感じで(>。<)これはどうにも「遅過ぎるやろ!」な感が否めませんが、今日からブログも再開することにしました。


そんなこんなで、夫から得る情報というのが鯖子にとってはとても貴重で、基本的に映画や音楽などに関する情報は常に夫を経由しているといっても過言ではありません。

そんな夫からの今朝のニュースは、

『ラース・フォン・トリアー監督、カンヌ国際映画祭から追放』

というもの。

残念ながら彼からのニュースは、いつも「詳しいことは知らん」という言葉で締めくくられてしまうので、常に欲求不満を募らせてしまう鯖子なんでありますが、どうやら「ヒトラーに関しての問題発言があったらしい」ということのようです。


おぅ! それは奇遇だぁ〜ねぇ〜、

今日のお弁当は右半分がドイツだよ!


ということで、朝からひと盛り上がり?! 実に平和です…

今日のお弁当のおかず
今日のお弁当のおかず posted by (C)ちゃこ

本日のメインは ジャーマンポテトオムレツにソーセージ。
あとはいつもの…という感じで少々マンネリってきてしまっているメニュー。ちくわと野菜の天ぷら、ちゃっと炒めたスナックえんどう。作り置きのこんにゃくの炊いたん、それに もやしのナムル風。あと きゅうり(マヨネーズ)、プチトマト、かさましスパゲティ、イタリアンパセリを添えて… てな感じで、なんとかお弁当だけは?真面目に?作っております。


カンヌ映画祭から緊急追放が発表!ラース・フォン・トリアー監督、ナチ擁護発言に「好ましからぬ人物」【第64回カンヌ国際映画祭】 (シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース

カンヌ映画祭:トリアー監督を追放 ヒトラー擁護発言で - 毎日jp(毎日新聞)

ヒトラー共感発言のトリアー監督追放…カンヌ : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

鬼才ラース・フォン・トリアー監督、「ヒトラーに共感」発言でカンヌ騒然 - Ameba News [アメーバニュース]

それにしても、ニュースというものは、…というか このような短いニュースでさえ、書き手によって印象がかなり変わってくるということ、そんな当り前っちゃあ当り前の話なんですけど、そういうことに今更ながら、ちょっぴり動揺??している鯖子です。

こういうのはロラン・バルトを勉強すれば、はっきりくっきり理解できるようになるのでしょうか?? まぁ、ざっくりでいいっか?! 要は動揺しなければ良いのです。たぶん。


河瀬直美さんも世界がびっくりするような珍事件でも起こしたらものすごい注目を浴びるでしょうに、「良識ある」という表現が正しいのかどうなのかはわかりませんが、良識ある人はそういうことはしないのです!と言いたくなりますなぁ…。

↓ 河瀬監督がカンヌ国際映画祭出品作品『朱花の月』に寄せた言葉、


奈良の奥深い歴史を背景に、
人間が「生きる」ということを描いた作品だ。
古代人のように生きること。それは届かないことが前提の、
それでもかまわない潔い想いなのかもしれない。
そうして、伝わることのないままに、逝ってしまった命は無数だ。
いつの時代もメディアや情報は、特異なもの目新しいものをピックアップし、
そうして歴史に残っていくものは、ほんの一部だが、
今回、わたしはそういったものからは抜け落ちてしまったけれど、
その時代を懸命に生きた人の物語を紡いだ。
命は、力強くもはかないもの。
ならば、こうしている今、今日に感謝して生きる、ということ。
わたしたちは生かされた命を精一杯生き抜くということを通して、
百年千年万年続く人類の継承の一部として、
非常に重要な役割を担っているのだろうという確信とともに
この映画を世に出します。


『朱花の月』カンヌ映画祭コンペ部門に出品決定! - なおみごよみ§河瀨直美オフィシャルサイト 組画


もう映画を観ずしておなかいっぱいっす。素晴らしすぎる。ぅぅ。